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  • 執筆者の写真tatamize78

小さな自給力


家庭菜園をやっています。

昨年は10種類くらいでしたが、今年は30種類くらいの野菜や稲、真菰や亜麻、棉や藍を育てています。


自給自足にあこがれはありますが、私の住むこの家は、40数年前に作られた住宅地。

もともとは、自然あふれる森(住所にも森が入る)だったようで、その名残を感じる林や川が流れてはいますし、タヌキやハクビシン、蛇や沢山の野鳥はまだ住んでいます。


でも、自然があふれるとは言い難い。もしかして、都会育ちの方からすれば十分に自然があふれるかもしれませんが、田圃の真ん中のような場所で生まれ育った私のような人間には、町にも近く、都会とは言えないが、田舎とも言えない。


なので、「自給」するうえでの「土地」が小さい。自由が少ない。


一年間、家族全員の食料を賄えるほどの畑なんて

ヤギや鶏を お隣さんも気にせず自由にのびのび育てられる土地や草なんて

無い


薪ボイラーで家中の熱を作り

ふろの残り湯を浄化しながらビオトープに流しこみ 生態系を豊かにしたり

コンポストトイレで最終的な部分まで循環させたり


そんなこともハードルが高い。


だから、一家庭で何から何まで自給は難しい。





だけれども、出来ることもある。


少ない面積を工夫しての家庭菜園は勿論出来る。季節のモノを収穫して食べて、種を取って来年に繋げるまで 出来る。


雨水タンクで洗面やキッチン以外の水もためられるし


太陽光温水器を自作して、足湯くらいなら出来そうだし、勿論工夫して風呂のお湯にもできる。


コンポストトイレは難しいけど(出来ない事もないけど、家族全員は難しい)コンポストなら出来る。


亜麻や棉を育てれば、糸が作れるし、藍を育てれば藍染も出来る。

バケツ稲で稲を育てたら、米としたら少ないけど・・・米麹にしたら使えるし


大豆を育てれば、味噌も出来るかもしれないし、藁を使って納豆も出来る。

綿や麻を藍で染めて、藁で正月飾りが作れるかもしれない。

小さな面積では小麦粉の時給は望めないけど、麦はヒンメリに。


ロケットストーブくらいなら、狭い庭でも使えるし、公園で小枝を拾う時間もできる・・・・

烏骨鶏も雌鶏なら、お隣さんたちに説明して、たまに卵やプリンをお裾分け(できるくらい生んでくれればだけど・・・)したり出来るかもしれない。


・・・



一年間分のすべてを、一家庭の土地ですべて賄うには とてもこの住宅地の一軒家では難しい。ましてマンションでも、きっと難しい。


だけど、何か一つでも「自分で」やってみたら 何より楽しい。


何が楽しいかというと、そこに関わる 手をかける「時間」が楽しい。

それはたぶん、「本当の事」だからだと思う。




色々あると思うんだけれど、基本は自分の生活は自分の家庭にあるんだから、自分たちが自分でできることを少しでも自給すれば、それが何よりだ。それでいい。


大きな仕組みの事を考えても、政治ににらみをきかせても

僕は真剣に選挙に行くけれど、でもやはりそれだけで、僕はそのに、大きな何かを決めるその場に参加したこともないし、これからそうする事はなさそうだ。

まして、海の向こうのいるかどうかも分からないくらいの誰かの事を考えても 関われない。ただ、知らないうちに受け入れるのみかもしれない。


ワクチンも、今の所お世話になっていない。けれど、生活する場所

スマホの画面を通さず目に見えている場所は人それぞれ違うから 

「~でなければならない」を持たずに、自分は自分で決めれば何よりだと思うようにしている。もちろん同時に、人は人であると思う。

何度も言うように、近いか遠いかだけで、そもそもそれぞれ違う。



何かにやさしいもの

そうゆうものを買って主張するのも 意識を高くすることも良い。


僕は、自分でやるのが 小さくて本当の事だと思うので、出来るだけそうしたい。

そこに関わる時間が何より楽しいし信じられる。


そして、そういった事にお金を使うなら 町内会をよりよくすればいい。と、昨年輪番制で回ってきた班長をやりながら思った。


そこそこ古い町内で、高齢者が多い。僕らがまさに息子世代なんだけど、その世代も少ないし、当然子供もそれほど多くはない。

だけれども、その分時間がある人が多いし それこそ家庭菜園やガーデニングを皆さん上手にやられている。

大きな池のある公園と、林と小さな川に面した公園の二つがあり、そこから出る落ち葉でたい肥を作り、花壇の肥料にしている。

皆さんお掃除好きで、進んで地域の清掃をしていただいている。


少し前に、新しく新築が建ったエリアがある。野鳥が居なくなると、昔から住む皆さんは抗議されたらしい。


こういったところは、日本中にあるんだろうな。と思う。


・・・

何か同じ意識の人と、日本中繋がって 何か「これどうですか!」のようなコミュニティーを作り、商品開発して提案することも良いと思うし

地域密着型の若い世代が、何かを開発して盛り上げるのもいいと思う。僕にはなかなか出来ないし、尊敬して素晴らしいと思う。


僕自身は、そういった事に長けていない。人と人を繋げて 新しい商品を提案することのイメージを、あまり持たないし、そもそもそれをアピールすることも下手だと思う。


だけれども、町内会長にはなりたい(笑)

販売するのは考えず(というか、苦手なだけ)町内のために持ち寄って、町内分を賄う町内会。

種を交換し合えて、年に一度藍で染め直しをしてくれて、芋堀や、まき割り、火起こしを子供に教えてくれる町内会

個人ではできない大きな部分も町内会ならできる。

僕ら世代と子供世代が、この先もここにいたら「なんか大丈夫」と思えることって、お金の事はあるけど、それは個人が頑張ればいいんだけど

自分でやって「これってずっと続けられるな!」と思えることだと思うから

僕個人としては、お金を使ってそう思うモノを買う事よりも、自分の時間を使って、それを楽しんで手にしたほうが安心する。

そうゆう町内会

喜んでみんな会費を払うだろうし(笑)

そもそもみんなでやる事だから、ボランティアで 何より楽しいし安心する。


総理大臣より都知事より県知事よりも、まず町内会 町内会長だと思う。






















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