秋が秋らしく有難い2022年の11月後半の日々です。
私の住む町の公園。土曜の朝は、次男を日の出前に起こし(といっても今の時期の日の出は6:20分くらいだけど)散歩をする。 次男の手には、手作りのバードホイッスル。
ここで生きる動植物の「今」のあれこれを、すれ違う年配の皆さんが教えてくれる。
この町内では、様々な鳥の声が一年中聴こえてくれます。
庭の野菜。最近は小さな里芋や生姜を使う分掘る。それから菊芋も、今年初挑戦だったけど、とっても美味しくいただいております。
トマトもまだ赤くはなってくれていて元気だけど、体がナス科を求めていない。
毎年冷凍して 春にソースとして美味しくいただきます。落ちた実はそのままにして
そうすれば来年また芽をだしてくれます。
黒大豆と小豆の種取り。種を残して来年蒔けばまた繋がる。
僕は農が下手だけれど、芽が出て花を咲かせ実をなして種が取れると安心できる。
今のところ、自宅の9割は 自家採種した野菜。
土を育てる とか 野菜を育てるなんてことは つくづく出来なくて、ただただ「良くなっていく様」を毎日観察しているだけ。
イロハモミジもやっと色づいてきた。なかなか秋から春先にかけては日の当たらない時間の長くなる庭。少ない日照時間を有効に という事で簡易的な温室?をDIYした。
屋根の上で、次男の上履きと これも自家採種して今年収穫した藍のスクモの発酵を促しています。 洗濯物が落ちています。
デッキは6年前にDIYしました。足の部分を木材ではなく鉄にしているので安心。
第一号から今まで、自宅の周り4か所にデッキを作りました。
DIYは楽しい。まったくもって器用でも何でもない私ですが、ただ「楽しい」だけで出来るのがDIYの良さだと思います。家庭菜園も同じく。
長男の部屋はこの家で一番眺めの良い、東側の二階。朝日を拝めるし、月もドーンと見えるし、夏は花火も奇麗です。春は桜も!
我が家は築40年ちょっと。長男の部屋は日当たりが良いのですが、冬の夜はしっかりと冷えるので、今年の春~夏にかけて 二重窓を作り壁に羊毛断熱を入れ漆喰で仕上げた。
長男は中一。自分の時間を大事にしてほしい。はなれて過ごす時間も長くなって少し寂しいですが、彼には彼なりの「実家」の感覚を育ててほしい。
自宅で収穫したライムギでヒンメリを作り始めた。
麦は、はじめ緑肥として蒔いていたのですが、妻がヒンメリを作っているのを見て「これって麦だよな」と・・・恥ずかしながら、目の前にある二つの物が同じだという事はわかっていながらも、ただそれだけで 区別してとらえるだけで 繋がっていなかった。
小さな家庭菜園で麦を育てたところで、パンやうどんは作れない。だけど、ヒンメリならなかなか沢山作れる。
「難しそう」と思うかもしれませんが、麦なんてのは蒔けば育つ。
勿論「粉」として食用として育てるのであれば、色々とあるのだろうけれど ヒンメリとして使うと思えばまったく難しいことはないと思います。
ベランダで出来る。
「寒くなると、家にいる時間が長くなる」そうだろうか? 別にいる時間は変わらない気がするけど・・・
だけど、家で過ごす時間の空気は変わると思う。 昔から暖炉の前でセーターを編むお母さんの姿があると思いますが、やはり冬の夜こそ しんしんと静かで 時がゆっくりと進み 温かく優しく
そういったふうに 心がなっていると思います。
ヒンメルづくりは、冬の温かい時間にぴったり。
「そんな時間はないよ!」と言われるかもしれませんが、無心に手を動かしすと、そんな時間すら忘れます。
この町には小さな川の源流があり、ちいさな森があります。
そこからリースの材料を集めたり、籠にする蔓をいただいたりします。
クリスマスツリーを飾った。IKEAのやつ(笑)
「本物だったらもっといいよね~」と毎年言ってしまうが、出したいときに出す。組み立て式だけれど まあ簡単便利・・それはそれでアリガタヤと言おう。なにより、自分が選んだんだ。愛が無いなんてことはない。
僕が小さい頃は、毎年
みんなの家も もれなく本物のツリー(木)だったな。
今思えば、見様見真似な昭和のクリスマスだったけれど
ストーブの上で煮込まれた、母特製のコーンスープがご馳走だった。家中が温かなオレンジに包まれたような そんなクリスマスを与えてもらえたな。
「私たちがしてもらった事を、あなた達にもしているだけよ」 と母は時々いっていた。
恩を次に返す。
日曜は町内の清掃の日だった。街路樹が奇麗で落ち葉もたっぷりと積る町です。
11月の最終日曜。町内の落ち葉は公園に持ち込まれ、そこで一年かけてたい肥(腐葉土)が作られます。
そして、一年後の清掃の日に、出来上がった落ち葉たい肥は 町内の人たちに配られます(欲しい人が持って行っていいシステム)
落ち葉と糠をサンドしながら水を足し踏み固め、月に3度かくはんしながら一年。
70歳オーバーの先輩方が、楽しみながら愛を込めておられます。
アリガタヤがあふれます。
私は、この町に7年前に越してきました。
私はこの町が大好きです。この家が大好きです。
格好の良い、インテリア雑誌に載せられるような そんな自宅ではありません。
「田舎暮らしを始めよう!」のようなYOU TUBEにも映えません。
だけど、小さな一人一人がポッと小さな灯りをともして暮らしている そんなこの町内に
僕は安心して暮らしています。
僕は洋服を作っています。「ファッションデザイナー」なのかもしれません(笑)
だけど、おしゃれな顔はどうも馴染めず、こんな場所で生きています。
僕の安心がある家 と町。
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